令和の出来事 老人の運転免許返上義務化? 報道が世論をミスリード ペダル踏み間違えするのは若者も一緒

 

車のペダル踏み間違い事故10年で6万件、450人死亡 若年層が最多

Yahoo!ニュース

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神戸新聞の記事である。

アクセルとブレーキの踏み間違いなどで死傷者が出た交通事故が、2008~17年の10年間に全国で6万件以上発生し、450人が死亡したことが警察当局への取材で分かった。

 

誤操作した運転手の年代をみると、実は10~20代が1万6188人(26・9%)で最も多く、次いで70歳以上の1万4623人(24・3%)。

 

篠原教授によると、高齢者は走行中にとっさの反応でブレーキを踏もうとする際、「アクセルから足を離す」行為を飛ばし、そのまま踏み込んでしまうことが多いという。また「踏み間違いに気付いても、即座に修正できないケースも多い」と指摘する。

とのことだ。

 

高齢者が事故を起こすと、それだけで、他の事故より優先的に報道されているのでは?

 

これは、高齢者による事故に限った話ではない。昔からそうだ。

大きな事故や事件が起きると、それに似た事件が、ここでも置きました!と報道される。

その方が、視聴率が上がるからだろう。我々も「また起きたのか!」と共感というか、感情移入できる。

 

こうして、その事件は、全国で頻発している印象を持ってしまうのだ。

 

しかし、実際には、日々同じような事件・事故は発生しているのであろう。それが報道されなければ、多くの人には見えないだけ。

 

老人による悲惨な事故の話に戻ろう。

先日の痛ましい事故が発生したのち、報道を見ると、老人による事故が集中的に報道されていたのは明らかであろう。影響の度合いによらずだ。

おそらく、「老人による事故発生の情報を、各支社に調べさせて報告させろ!」と報道局の幹部から号令がかかったことだろう。いや、そんな事、号令などかけられなくても、普通にやる仕事なのかも。すべて個人的な推測にしか過ぎないが。

しかし、報道の数が多いからと言って、その事件・事故は最近急に増えたものでもなければ、全体から見れば少ない比率の原因なのかもしれない。そういうデータはあまり報道されない。

 

では、データを見てみよう。

 

老人のペダル踏み間違えによる事故の発生状況は

先の記事からの引用である。

老人による事故と言っても、このデータは、その中でもペダル踏み間違えが原因と判明した事故のみが対象である。決して、老人の事故全体の発生を示すものではないことは、明確にしておこう。

 

これによれば、事故全体は、15年をピークに減少している。

引用した記事では触れられていないが、明らかに、最近の衝突回避機能(アイサイトなど)の普及によって、この手の事故は減少しているとのことだ。スバルなどのHPに記載があるので、参照して頂きたい。

SUBARU Confidence in motion オフィシャルWebサイト

SUBARUの「総合安全」で クルマに乗るすべての時に安全を。人を中心としたクルマづくり、独自の安全技術を磨きあげてきま…

アイサイトで、追突事故発生率は84%減少。歩行者事故発生率は49%減少との統計が示されている。

 

 

上記のグラフに戻ると、年代別でも示されている。

08~17年の累計で見ると、事故の発生全体に占める割合は10~20代が26.9%, 70歳以上は24.3%となっている。

上のグラフでみても、毎年両者はほぼ同じ割合で事故を起こしているように見える。

 

運転者数の母数に対する比率ではない。要は10-20代若者の運手者全体総数と、70歳以上の運転者数全体総数の違いがこの記事ではわからない。運転者総数は圧倒的に10-20代の若者層の方が多い。なので、その中で上記の踏み間違え事故を起こしてしまう人の割合は小さいはずだ。要は、ほとんどの若者はそんなミスはしない。老人層の中での発生比率は、若者層より高いことになる。

しかし、踏み間違え事故の撲滅が目指すところである以上、世代内のミス発生率より、発生事故全体の中で、どの世代が起こしてしまっているかがより大きな意味を持つ。

 

これから言えるのは、若者世代(10~20代)も、老人世代(70歳以上)も、同じレベルで踏み間違え事故を起こしており、この両世代で全体の発生事故の半分を起こしているということだ。

これは、ある意味、説明は簡単だ。

若者世代は、未熟な経験と技量によるもの。老人世代は、老化による判断・操作レベルの低下。これは間違いないであろう。

 

老人が免許を返上すれば解決される問題ではないのかもしれない?

 

最近発生している、老人による悲惨な事故発生により、老人の運転免許返上の是非についての議論が起きている。

これは、あるべき議論だと思う。しかし、上記のデータからすれば、老人の運転ミスだけが一番の問題、原因だとは言えない。発生比率から言えば、老人による事故、若者世代による事故の両方に対して対応しなければ、事故そのものを撲滅することはできないのだ。

 

若者による事故発生は報道されないから議論されず、老人への締め付けだけが厳しくされていくのは、やはりフェアーではない。

 

若者が運転して好きな場所に移動する権利と、老人のそれとは、何も違いがない。老人だけがその権利を国家により制限されるのは、やはり不当としか思えない。

 

アメリカの銃規制の話と似ているかもしれない。

銃による凄惨な事故が繰り返され、そのたびに銃規制が議論されるが、銃の所有そのものを禁止されるまでには至っていない。ライフル協会の力という政治的な要因はさておき、やはり銃を持って自分の身を守る権利を、国家により制限されて良いのかという議論は考えさせられる。

法律の中で生きるのが法治国家であるが、個人の権利を制限する法律がどんどん出来てしまうのは問題だ。そんな法律を正確な議論なしに世論感情で決めてしまうとしたら問題だ。その世論感情が、偏った報道による情報だけで形成されてしまうのであれば問題だ。

様々な事故は残念ながら多くの場所、多くの世代により発生しているのだ。犠牲者となってしまう方も多い。明日には自分もそうなるかもしれない。しかし、運転をする事の権利を取り上げられるのは正しいことなのか。車による事故を減らすために、もう車を運転することを全員止めよう!というのは今の時代、誰も納得できないだろう。

しかし、同じことを老人に対して求めるのは良いのだろうか?もちろん病気や運転に差し障りのある問題が医学的にあるのであれば、運転禁止で結構だ。しかし、それは年齢とは関係ない話である。

老人というだけで、年齢が高いというだけで、運転して移動する権利を奪われる・・・・それは、正しいのでしょうか。

皆さまはどうお考えになりますか?

 

 

テクノロジーによる事故リスク低減を、国・車会社がもっと強力に進めて欲しい

 

先ほどの記述の中にもあったが、事故を減らすのであれば、運転を止めればよい、車を使わなければ良い。という極論がある。

考えてみれば、間違ってはいない。車という製品を売るから、車による事故は起きるのだ。あまりに社会インフラであり、世の中には必要なものだから、車による事故で多くの人が犠牲になってしまうのはある程度仕方がないんだ、公共の利益のためには・・・というのが、赤裸々にいれば、現在のロジックではないのか?

 

そのロジックの上で、車会社は、商売をして、莫大な利益を得ている。とびきり莫大な利益だ。役員報酬の平均は2億円だ。終身雇用はそれでもできないという会社だ。

 

まったくの感情論だが、もっとその利益を事故防止のために、世の中に還元すべきだ。もっと、事故撲滅のために、世の中にメッセージを出すべきだ。貢献を見せるべきだ。もっと出来ることはあるはずだ。利益をそこまで追求せず(もう十分稼いだだろう)、事故を防止する機能をもっと開発し、値段を上げずに(普及率を高めるために)すべての車に装備するべきだ。

 

スバル、ボルボは、そういう事故防止への取り組みをしっかりメッセージしていて立派である。もちろん、自車の安全性に関するセールスプロモーションの一環であり、半分は利益追求、他社差別化のためのメッセージではあるが。それでも、事故撲滅への目標を会社としてしっかり掲げているのは立派なことだ。

株式会社SUBARU(スバル)企業情報サイト

個人投資家の皆様に、今後の事業展望についてご紹介します。…

「人の命を守る」ことにこだわり、2030年に死亡交通事故ゼロ*を目指します。
SUBARUは、自動化ありきではなく、“人が得意なタスクはそれを尊重し、人が苦手なタスクをクルマが補うことで安全に移動する”という考えの下、運転支援技術を磨き上げるともに、更に衝突安全性能の向上を図ります。
また、「知能化技術」「つながる技術」によって、安心・安全をさらにレベルアップさせます。

明確に2030年に死亡事故ゼロを目指すとしている。是非この目標に向けて技術革新を進めて欲しい。

 

ボルボもそのVISON2020の中で、2020年までに死亡事故や重傷者をゼロにすると発表している。2008年に発表されたものだ。

 

各社にお願いしたいのは、そのような技術は、車を売るためだけの道具にしないで欲しい。技術は公開し、オープン化し、皆が安く使える技術にしてもらいたい。そして、コストアップになったとしても、値段を上げずに、標準装備で提供するべきだ。さらには、後付けで、以前に買った車にも付けられるようにしてもらいたい。

何兆円もの純利益があれば、大して難しいことではないだろう。それが世界トップの車会社の社会的使命だと考えてもらえないだろうか。

 

令和の時代に望むこと

食いつきの良い事件・事故の優先報道による世論のミスリードは起こすべきではない
報道は、センセーショナルな事を伝えるのではなく、事実を客観的に伝えることだけを徹底してもらいたい。世論をリードしようとするなど傲慢だ
老人の免許返上を義務づける事は、正しい事なのか。RYO-JAPANはそうは思わない
車会社は、もっと事故撲滅に向けて、世の中にコミットし、投資し、貢献すべきだ
そういう車会社から我々は車を買うべきだ

※スバルやボルボからお金をもらって宣伝しているわけではありません。

みなさんはどうお考えになったでしょうか。

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