令和の出来事:働き方改革で副業・個人ビジネス・c to c 歴史の中で繰り返されてきたその危うさとは?

 

会社に勤めて働く以外に、複数の収入の道を持てること、そのハードルが技術革新によって下がることは大変望ましい令和の姿に思えるものの・・・・

働き方改革などという風潮が平成末期に始まり、プレミアムフライデーの様にいつまで続くかはさておき(これはまた別の記事で問題提起したいが)、

労働者の多数を占める会社員が、会社からの給料以外にも、収入の源を求める、求めざるを得ない状況が当面拡大するであろう。

しかしそれは、思っている程、簡単な話でない事は間違いない。本業の傍ら、何の苦労もなく、「継続的に」収入が得られる手段を一個人が「簡単に」得られるはずがないからだ。

そうなると何が起きるか?

売れるレベル(お金を貰えるレベル)にないものを、無理やり販売することになって、個人ビジネスのクオリティが低下。社会問題化され、批判されるようになる。そして、一瞬にして個人ビジネス全体がその信頼を失っていく・・・・

過去にもあった、歴史を繰り返すのか・・・危うさを感じる。もう少し詳しく見て行こう。

 

 

b to b , b to c, c to c とは何か?

基本的なビジネスモデルの話だ。

bはビジネスの略だ。企業や商店など、プロたちだ。法人として様々な責任を問われる。

c はカスタマーの略。時々コンシューマーか。要は、個人のお客、消費者だ。

これまでのビジネスは、b to b, b to cが基本であった。

要は企業と企業の間で物・サービスを売買するビジネスがb to bであり、

企業や商店が個人の消費者に物・サービスを売るのがb to cだ。

簡単にイメージできることと思う。

ここ数年で飛躍的に増えている、注目されているのが、c to cだ。

要は、個人間で商品やサービスなどの売買を行うビジネスである。

もしくは、c to b to cだ。個人間直接ではなく、個人の間にマッチングさせる商売(b)を介して、個人間での売買を成立させるモデルだ。

絵にすると、こんな感じか。

 

 

いずれにしても、売り主は個人なのだ。個人が直接、何かを販売することが、やりやすくなっている、増えてきている、という事である。

前述のように、その背景には、個人が副業や個人ビジネスで収入を得よう、得られるチャンスだと考えるようになってきた事がある。

さらには、退職金・年金縮小による将来の収入への不安、働き方改革による労働時間短縮と実収入減少、などむしろ、将来に対する危機感の表れなのかもしれない。

併せて、そのような個人間での売買を容易にする、仲介、マッチングを提供するbも増えてきている。

 

 

令和で流行る 個人ビジネス c to c ビジネスとは?

具体的にどのような個人間ビジネスがあるのだろうか?実際のビジネスを見てみよう。

 

街歩きの体験を売る

こんなニュースを最近みた。

 

【定年起業への挑戦 実践編】街歩きを副業にする「TABICA」 シニア世代が「自分の好きな体験」を販売

zakzak

「街歩き」や「カフェめぐり」などを趣味にしている読者も多いだろう。そんな「自分の好きな体験」を企画化して、参加したい人を…

「街歩き」「カフェめぐり」などの個人の趣味、体験を売るのだ。これまでは、自分の趣味や楽しみにしていた体験やノウハウを商品として、同じような楽しみをしてみたい個人に、マッチングサイトを介して売る。

買ってくれた個人を集めて、例えばカフェめぐりなどのイベントを企画して、販売した個人がガイド、ホスト役となり、一緒に体験して販売完了となるビジネスだ。

まさに、c to b to cモデルの典型である。

このような個人ビジネスをサラリーマンの副業としてやったり、定年後の収入の手段とする人が増えているということだ。

 

地元の知識を観光ガイド・観光ツアーとして売る

旅行ガイドビジネスも同じだ。

地元の観光スポットの知識を活かして、それを個人の旅行者に売るビジネスである。もちろん個人が直接、旅行予定者に売るのは困難なので、旅行代理店などが仲介役になって、そのような個人の企画した観光ツアーを売ってくれるのだ。

こちらのサイトも参照して頂きたい。

早期退職 : 3人家族の退職金生活

訪日外国人向けの個人観光ツアーガイドを自分で始める方法を紹介する。…

 

単純に物を売る

不要になったものや、安く入手したものを、利益を乗っけて売りに出す。古くはヤフオクがあり、メルカリがありだ。基本的に最もわかりやすいc to b to cである。

不要になったものを、必要としている人に、簡単に売ることができる。シェアリングなどとも呼ばれるが、単純に捨てられてしまうより、確かに良い事ではある。

 

労力・スキルを売る

従来からある、副業としてのアルバイト、のイメージでよいと思うが、要は、空いている時間を無駄にせずに、なにか短期的な労働をして収入を得る事だ。ただし、従来のように、企業や商店でアルバイトするのではなく、個人のために働くのだ。

例えば、私に楽器を教えて欲しいなぁと思う方は、音楽教室(b)に通うのがこれまでだったが、今は、楽器を教えたい個人(c)にお金を払って教えてもらうわけだ。b to cではなく、c to cに広がった事例だ。

これも、ほとんどの場合は、c to b to cで、間にマッチングサイトが入るのが普通だろう。

uberの個人タクシー、宅配ビジネス(uber eats, amazon flexなど)も、個人レベルで独立事業主として参入しやすくなった。

 

成功したノウハウ・how toを売る

このあたりは、少し商売として怪しくなってくる面もあるが、

SNSなどを介して、xxxのノウハウを有料で売ります、これを読めば、あなたもxxxのようになれる!などの宣伝をしながら、自分で書いたノウハウ集などの文章を電子的に売るものだ。

以前から、何かのノウハウや成功の秘訣を書籍化して販売とかはあったが、そのハードルが極端に下がり、個人レベルの作業だけで第三者のチェックが入ることなく、電子的に簡単に商品にできるようになった。

もちろん中には本当に価値あるものもあれば、そうでない物もある。それは商品はなんでもそうだが、その見極めが、購入者側から難しい点は課題であろう。故障するものではないので、クレームもしにくい。結局は、売ったもの勝ち・・・になるのが常である。

 

さらにもっと怪しくなるが、

このような副業・個人ビジネス拡大の中で、「簡単に儲けられる」をうたい文句にしたネットビジネスの拡大も見られるようだ。まあ、これは歴史の中で何度も繰り返されてきているものだが。その歴史を知らない若者が飛びついて、被害を被ることも増えているようだ。もちろんこれも真っ当なビジネスもあれば、そうでない物もあるの世界であるが。

最近のこんなニュースも引用しておこう。

「必ず儲かる」借金し契約 マルチ商法、20代相談突出

今回のテーマとは直接関係はないが、個人でお金を稼ごうとする事に過度に傾倒してしまうと、悪質なマルチ商法に騙されるような問題が起きることを、これまで歴史上、人類は防止できていない。個人的には、マルチ手法そのものは、ビジネスモデルとして悪者にされすぎていると感じている。あくまでも、悪質にやる人の問題なのだ。

 

いくらでもあるが、これくらいにしておこう。

 

 

個人間ビジネスの課題 c to c , c to b to c

筆者は実は自分で、上記の観光ツアーガイドを実際に個人ビジネスとしてやっているのだ。

実際に携わってみて、このような個人間ビジネスの危うさを感じてしまう。

 

自分の観光ツアーガイドビジネスは、実際にはc to b to cで、間に旅行代理店的な情報提供サイトが入る。具体的には世界的な旅行情報を発信するTrip Adviserだ。

信頼も実績もある会社であるが、この個人ビジネス(ツアーガイド)の仲介については、その内容には一切関知していない。仲介するだけだ。

要は、ガイドを提供する人が、どのようなクオリティのサービスを提供するのか、お客が満足できるのか、満足できるような経験と情報、ノウハウを持っているのか、などについては一切関知していない

 

実際にガイドとして登録したり、自分なりのツアーを企画して販売することについて、何らかのチェックが働くことはほとんどない。

 

最悪の場合、いい加減な人が登録し、ロクに情報もないまま、ツアーを販売することも可能なのだ。それを買う旅行者は、そのクオリティを事前にチェックする手段もほとんどなく、旅行に行き、実際にその個人ツアーに行ったら、とても満足できるレベルではなかった・・・もう取返しがつかない。せっかくの旅行が台無しになる可能性もある。

そういうリスク覚悟で、個人ツアーを安いから購入したのだろ!で済ませてよいのかどうかだ。

 

プラットフォーム(マッチングや仲介サービスなど)の発達により、個人ビジネス参入のハードルが下がるのは大変結構なことなのだが、それによってさらに多くの個人が商売を始めると、必ず上記の基本的なクオリティの問題が発生する。

ここでいうクオリティとは、動く動かない的なせまい品質の話だけではなく、独自性・価値・有益性が価格にふさわしいものか、販売することに耐えうるレベルなのかも含んでいる。

 

それを満足しなければ、結局はやはり個人から何かを購入するのはリスクが高いという風潮になり、一気に個人ビジネスは下火になる。そうなれば、儲からないので、プラットフォームを提供していたbも撤退する。撤退するばかりか、b は手のひらを返したように、b to cビジネスの信頼性をアピールし、買う側のcを根こそぎ奪っていく

 

これは、これまでの歴史の中で散々繰り返されてきたことなのだ。

今この時点では、個人ビジネス、c to c, 独立、副業、企業、儲かるビジネスなどが盛り上がってきているが、

個人がプロ意識を持たずにビジネスをしても、お金を貰えるのは一瞬だ(人生の時間の中では)。

規制緩和で国家資格、免許が必要なくなる、仲介ビジネスの発達で容易にお客を見つけられる、これ自身は令和の時代にとって、絶対に良いことだし、必要なことだ。

しかし、その上で売る商品やサービスに求められる、最低限のクオリティを持たせるプロ意識は、個人レベルであろうと、絶対になくてはならないものだ。もちろん企業レベルのクオリティは必ずしも必要ない。詐欺まがいのどこにでもある情報の集約だけだったり、価格に見合わない粗悪品であったり、最低限のクオリティを維持できないもので商売をしてはいけないという意味だ。

 

個人のビジネス参入へのハードルを下げるのは良いことだが、同時に、

このようなコンテンツ(商品・サービス・ノウハウなど)自身のクオリティをチェックするような仕組みを装備し、悪質な商品・サービス、個人販売者は確実に淘汰される自浄機能をプラットフォーマー(仲介事業者、マッチングサイト、SNS内販売サイト)は検討すべきと思う。 

Appストアのアプローチは、現時点では、自由な参入・集客と、クオリティのバランスが最適なのかもしれないと個人的には感じる。このようなガバナンスをきかせられるのは、Appleの製品の上で動く商品(アプリ)が対象だからだが・・

 

仲介だからコンテンツクオリティには責任をまったく負いません・・・仲介手数料はしっかり頂きます・・・で結局稼ぐのはb、泣くのはc  は、もうたくさんだ。

 

令和の時代は、このように個人が様々なビジネスに挑戦できる社会になるべきだ。規制緩和、集客ツール・インフラ整備を行い、新しい挑戦者が、新しい発想のビジネスを容易に始められ、そこで新たな商品やサービスをどんどん販売できるようになるべきだ。

しかし、それが継続的なビジネスモデルとなるためには、

個人であろうと、スタートアップであろうと、最低限のクオリティを提供することに、bにも負けないプロ意識を持つべきである。参入ハードルをいかに下げようとも、ビジネスの根幹はそこにあるはずだ。

 

大きなお世話なのは百も承知で、歴史を知らない、特に若い世代の方には申し上げたい。

自営にしろ、副業にしろ、個人ビジネスは、思った以上に危うい。成功した人からの情報しか流れてこないのはご存知のとおりだ。その裏には何倍もの、失敗した事例が存在する。

挑戦しよう!しかし、徹底したプロ意識をもって。成功者から聞く武勇伝ほど、簡単には成功しない。それは会社の中で社長や役員になる確率よりはるかに低いのだと認識すべきだ。

 

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